管理人の立ち位置
文章を読まれているうちに、理解されることかとも思うのですが
読みはじめは、どういう立ち位置で意見されているのだろう?と
疑問を持ったままだと、読みにくさを覚えやすいのではないかと思うのです。
そこで簡単に、私の立ち位置をお話ししておこうと思いました。^^
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食養生というのは基本的には病気ではない方が対象の考え方・方法です。
病気の方は食療というものがあり、そちらを実践していただくのがベターです。
このサイトでは基本的には食養生を扱っていきます。
しかし、病気の場合でも役に立ちそうなことは発信していきたいと思っています。
マクロビについて
マクロビは桜澤氏がはじめたゼン・マクロビオティックというものがあります。
リマ・クッキングスクールは、この考えを基に調理法を伝えるスクールとして作られました。
現在、マクロビにはさまざまな亜系が存在していると思います。
厳格にマクロビをしている人、ゆるく取り入れている人、アレンジして改変している人など
様々です。
久司氏は桜澤氏にマクロビを教わった人物の一人で、クシ・マクロビオティックという改変を加えた
マクロビオティックの方法を提案しました。
彼が自身の著書の中で述べていることを引用すれば、
桜澤氏の時代とは食物の質が大きく変わってきているため、そのままの方法では
栄養失調などの問題が発生し、アメリカで問題となったことを契機に
それらの内容を改め、かつ現代の時代の流れにより合わせたものに変えた方法です。
ゼン・マクロビオティックとは違うのだということをはっきりと言葉にされています。
私がマクロビオティックの方法や考え方として参考にしているのは
桜澤氏と久司氏の著書です。
このほかのマクロビオティックの書籍は、レシピのみ時に参照しています。
薬膳について
もっとも古いと言われる薬膳の本を読みました。
それから、出版されている薬膳についての書籍を何冊か読んでいます。
漢方について
これは、基本的なことを教育機関で学んでからは
独学や経験で知識を積んでいます。
最後に
私は、マクロビオティックをやっていれば誰でも必ず健康に変わっていける
とは思っていません。
漢方や薬膳など、長い時間の中で研ぎ澄まされてきた内容に比べると
同じ病気を持つ人・同じ症状を持つ人に対して、
その人の持つ特性、いわば個人差に対応できる方法にまで
発展していないというところがあるからです。
まだまだマクロビは発展途上の方法だと思います。
これからさらに変化し、練られたものに変わっていく可能性のある方法だと
感じています。
そして、薬膳。こちらは、その人の体質に合わせてより細かく方法を示せています。
また、薬膳の立場は、決して食事のみで健康になれるとは言っていないのです。
この辺りに、とても信頼をもって情報を得ています。
確かに食事が人の与える影響は大きいものです。
色々な病気への影響を考えると、食事を正すと体の状態を「変えられるものが多い」
というのは事実です。
でも、食事はすべてではありません。
なぜでしょうか?それは、食べ物というひとくくりを考えれば
食事というものは「陰」に属することだからです。
私たちは食べることによってエネルギーを得ます。
そのエネルギーを作る元になるものである食物は「陰」の枠の中から出ることはありません。
ですから、食の陰と陽のバランスだけ整えても、「陰」の中での整えですから
すべてにはなりえないのです。
薬膳では、この点をしっかり踏まえたスタンスで話をしています。
ですから、薬膳は治療においては補助的な方法の位置にあり、
漢方や鍼灸などはもちろん、現代の医療行為の効果をより高くできるように
という観点から伝えられています。
薬膳は、自然に医療との連携を取る形で発展してきたのです。
そういう意味でも、ご自身で実践し、体験し、自分に合う方法を柔軟に取り込んで
心が明るく柔らかく過ごせる方法を創り上げていっていただきたいと思っています。